●相談内容

Glanz neoの上にUVサーフェーサーを塗布し、硬化・研磨してからベースコートとクリアーを重ねました。
この時点では、問題がありませんでした。
通常通り60℃で20分の強制乾燥をかけたのですが、仕上がりを確認すると塗装面にクラックが…😱

●原因として考えられる要素

溶剤の抜け切っていない空気層  ⇒塗膜内部に空気が残り、強制乾燥で熱膨張
厚塗りによる未硬化部分     ⇒厚く塗ると照射機からの光が奥に届かず、硬化しきれない深部が、熱で膨張

●解決ポイント🔍

サフェーサーやUV塗料も他の塗装と同じく、水、アルコール、シンナー等の溶剤を使用しているものに関しては
塗り重ねごとにしっかり乾燥時間を確保することが大切!
特にUVの場合、光で瞬時に硬化するため、溶剤が抜けきっていないと気泡が残り、乾燥時の熱で割れる原因になります💥
➡️ スプレーパテやUV塗料も「溶剤抜き」厳守!

●難しく考えることはない。一般的に使用されている1液、2液型塗料と考え方は同じ

皆様がご使用している、溶剤系、水系塗料の場合、サフェーサーやベースコートを2回3回と重ねて塗装をするときにインターバル(またはセッティング)を置きますよね?
このインターバルやセッティングはなんのために必要なのでしょうか??

これは1コートずつシンナー分を揮発させる目的やレベルを出す目的にあります。
これを怠って直ぐに重ねて塗装をして強制乾燥すると中膿みしたり艶引けのトラブルが発生します。

UVスプレーパテやUVサフェーサーも同じ考えです。
特に注意していただきたいのがUVの場合は照射機で表面を硬化させて密閉してしまうので溶剤が抜けきっていないとそれが気泡となり強制乾燥などの熱源により膨れ上がってきます。

このことからUVスプレーパテ、UVサフェーサーは溶剤を揮発させる溶剤抜きと呼ばれる作業はシビアに行う必要があります。