開発はどこで行っていますか?

弊社では、お客様のご要望にすぐに対応できるよう開発から製造まで自社で行っております。

どのようなところで使用されていますか?

①自動車補修(鈑金塗装業界) :自動車用鋼板、亜鉛、アルミ、PP、ABS等の平滑材料として
②キャンピングカーの製造・補修:主にFRPの補修。平滑化に使用
③自動車関連のカスタムショップ:型取りや造形に。
④自動車関連のカスタムショップ:型取りや造形に。
⑤自動車の研究開発機関    :3Dプリンターで制作した試作品の凹凸を滑らかにするために。
⑥自動車のエアロパーツメーカー:FRPやカーボンの修正に。
⑦農機具メーカー       :カウル等の樹脂製品の補修に。
⑧ゴルフカートの補修     :主にFRPの補修
⑨ボートの補修        :主にFRPの補修
⑩バイクの補修        :PPやABS等が使用されているカウル等の補修に
⑪バイクの補修        :燃料タンク等の鉄の補修
⑫レーシングカートの補修   :主にFRP・ABSの補修
⑬屋根の補修         :雨漏りを防ぐために使用
⑭建築業界(内装)      :アルミサッシや床の補修、木部の隙間埋めや穴埋めに使用
⑮生産工場          :鉄やアルミ・ステンレス板等の平滑化に
⑯工業系製造ライン      :鋼板の凹凸を滑らかにするために
⑰工業製品の鈑金塗装業界   :焼付塗装(粉体塗装、溶剤塗装)前のキズや凹みの修正に
⑱ビルメンテナンス会社    :エレベータ内の壁の補修や、ロビー等の壁や床の穴埋め
⑲配電BOXの補修       :錆びたところの補修
⑳自動販売機         :リニューアルにケース等の補修に
㉑高所作業車         :主にFRPの補修
㉒コンクリートの型補修    :鋼板、亜鉛、アルミS等の平滑材料として
など

発疹、発赤、かぶれや刺激はありませんか?

発赤、かぶれが起きにくい成分を選定していますが、個人の体質差や皮膚接触や環境暴露によって、かゆみ、かぶれ等を起こすことがあります。
作業時は膚皮や粘膜に付着させないよう、作業服・手袋・マスクを装貯し、皮膚や粘膜を保護してください。
また、保護メガネを必ずかけてください。

眼に飛沫が入った時は、すぐに大量の水で洗い流し、直ちに専門医の手当を受けてください。
皮膚に触れた場合、赤くはれるなどの炎症を起こす場合があります。皮膚に付いたときは多量の水と中性石鹸で良く洗ってください。
溶剤の使用は、皮膚への浸透を助け、悪化させる恐れがあるので避けてください。
かゆみ等の症状がでてから1~2日たっても軽快しない場合は専門医の診断を受けてください。
衣類に関してはひどい汚染の場合は廃棄してください。

紫外線や可視光を照射しなくても硬化しますか?

保存している容器中の酸素濃度が低く、高い温度(材料により異なる)にさらされると、ゲル化を起こしたり、粘度が高くなる傾向にあります。
それぞれの製品は、これらの対策を行っていますが、完全に反応を止めることはできません。
上記より、保存時は直射日光を避け、涼しい場所に保管してください。
冷蔵保管しても構いません。(注意:冷凍保管お控えください)
冷蔵保管することにより劣化を防止でき、長期的に安定します。
ただし、冷蔵庫等から取り出した後、室温にて容器内の温度を室温まで戻してからご使用ください。
結露により、密着力が落ちたり、劣化する場合がございます。

攪拌は必要ですか?

製品によっては、定期的な攪拌は必要です。
パテやサーフェーサー等は、塗料と同じく比重が異なる材料の集合体ですから、内容物が均一になるように使用毎の攪拌を必要とします。攪拌は製品の寿命を延ばします。
・ 購入直後、使用前に必ず攪拌をお願い致します。
・ 長期保管する場合、定期的に攪拌してください。
攪拌の仕方:
・ 粘度が高い場合(気温が低いとき)、蓋を閉めた状態でパテ缶ごと温めます。
・ 40℃以下のお湯をバケツ等に準備し、5~10分程度湯銭します。
・ 局部的に温めることは避け、全体を均一に温めてください。
・ その後、パテ缶の蓋を外し、パテべら等で十分に攪拌してください

UVレジンと何が違うの?

レジンは英語で、「樹脂」のことを言います。
UVレジンとは、紫外線硬化樹脂のことで、呼び方が業界や販売するメーカーごとに異なるだけです。

例えば、
・ネイル業界で使用する紫外線硬化樹脂は「ジェルネイル」
・発光素子や発光体の名前をつけた「LEDパテ」「LED硬化パテ」「LED硬化樹脂」
・紫外線や可視光を総称して光として名前を付けたも「光パテ」「光硬化パテ」「光硬化樹脂」
・紫外線で硬化することから「紫外線硬化樹脂」
・可視光で硬化することから「可視光硬化樹脂」
など、多くの呼び名が存在しています。

UV硬化、可視光硬化製品のデメリットは?

・UV(紫外線)照射器や可視光照射器が必要
 照射器の例:高圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、LEDなど
・太陽光などでも硬化反応が起こるため、外での使用が難しい
・LED蛍光灯で青色光が発するものが使用されている場合、使用距離によっては硬化反応が起こる場合がある
 一般的には、天井に付いている蛍光灯の高さでは、ほとんど反応しません。
・基材の形状により、光があたりにくい部位は硬化しにくく、影となる部位は硬化しない。
・厚膜や着色された光硬化樹脂は、内部まで光が入りにくく、硬化しにくい傾向にある。

UV硬化、可視光硬化って、どんな光でも固まるの?

一般的にUV硬化や可視光硬化で使われている波長は下記の通りです。
①可視光で硬化するもの
 400nm~500nm (紫~青)
   代表例 405,420,450,470,480 [nm]
②紫外線領域で硬化するもの
 「UV-A」315~400nm
   代表例 365,375,385,395 [nm]
 「UV-B」280~315nm
   代表例 280,315 [nm]
 「UV-C」100~280nm
   代表例 220,260,270 [nm]

それぞれの製品(材料)には特長があり、
②の波長で硬化はするが①の波長では硬化しにくい、または硬化しないものあります。
また、②を例にとってお話すると、この中の波長でも極端に反応する波長と、反応しにくい波長があります。
例えば・・・
365nmでは顕著に反応するが、395nmでは反応が鈍いなどがあります。その逆もあります。これは材料の設計で変わってくるため、一般の人にはほとんどわかりません。また、使用する波長により硬化後の物性にも大きな影響があるため、製品自体の性能が発揮できない場合がございます。『照射機選び』は、とても重要な要素になることがお判りでしょう。

どんなものに密着できますか?

現在、弊社で販売されている製品は、鉄、アルミ、ステンレス、亜鉛メッキ鋼板、ABS、PP(要プライマー)等に使用されています。
なお、#120~180番相当の足付けが前提での使用になります。
密着向上させるために、EX-PXプライマーもございます。
プラモデル等に使用されているスチロール樹脂(PS)には、汎用品を使用できないため、特注品として準備がございます。

収縮や肉やせはしない?

硬化時の収縮は必ずありますが、光を照射し完全硬化させた後は、ほとんど収縮やヤセがありません。
2液型パテも同じで、通常の研ぎ作業は乾燥状態で行うため、硬化までの間には必ず収縮します。
近年では、収縮しにくいものも市販され始めました。
光硬化と2液型の違いは、完全硬化に至るまでの時間です。光を照射しすぐに完全硬化するのか、熱でじわじわ硬化するのかの違いです。
製品納入後の問題やクレームが起こりにくいのが光硬化製品の特徴でもあります。

耐熱温度は?

それぞれの企業様にて、実用範囲内にあるかをご確認頂いております。
※参考
某企業様にて粉体塗装200℃釜にて45分間の試験を行った結果、剥離や割れ等がなく、密着も良好とのことでした。
それぞれ企業様にて、試験内容や評価の仕方がことなるため、あくまでも参考です。

酸素阻害ってなに?

一般的に、光で硬化させる材料は、空気(酸素)に触れている部分は硬化しにくい特徴があり、その程度は、薄膜であればあるほど、より顕著に現れます。

酸素阻害の対応策はありますか?

各種現場での解決方法は・・・
【使用者側】
①カバーフィルムを使用(サランラップやPETフィルム等)
②不活性ガス中での硬化(窒素など)
③可視光/紫外線強度を上げる
④短い波長を使用する(エネルギーが強いもの)
⑤表層部のみシリコンオフ等でふき取る
しごき付けの際は、足付け面に対して空気を抜くように、しっかり埋め込む感じで作業する必要があります。

【開発者側】 
設計変更により酸素阻害の対策が可能ですが、それぞれメリット・デメリットがあります。  
★パテに対しての酸素阻害のメリット  
・硬化厚みが厚くできる    
(参考例 阻害あり:~10mm  阻害なし:~3mm)  
・表面が硬化していないいため、ウェットオンウェットによる重ね付けができる  
★パテに対しての酸素阻害のデメリット  
・しごきつけ程度の薄い厚みが硬化しにくい  
・シリコンオフ等での除去が必要

色を入れると、どうなるの?

光硬化製品は、光を吸収して硬化反応が起こります。
皆さんが見えている色は、特定波長が反射したものを色として捉えています。
また、吸収された波長は黒っぽく見えます。
このことから、着色剤が光を吸収または反射、散乱させてしまうため、深部まで光が届きにくくなり、厚い膜を硬化できなくなります。
インクやネイル等の薄膜であれば良いのですが、パテのような厚みが欲しい材料に関して着色はとてもシビアになります。

有機溶剤は使用していますか?

★溶剤:無使用 
パテ(特化則対応)
★溶剤:使用 
サーフェーサー、希釈剤、プライマー、ヘッドライトコーティング
★化学物質管理促進(PRTR)法に該当しない製品 
パテ、サーフェーサー、希釈剤、プライマー

溶剤を使用している製品は、ヒーター等を用いて必ず溶剤抜き作業を行った後に、光を照射してください。
溶剤が残ったまま、硬化させてしまうと硬化後の材料が脆くなったり、密着不良を起こす原因になります。

防錆剤(サビ止め)として使用できますか?

パテやサーフェーサー、プライマーを防錆剤代わりとしてご使用頂いております。完全に硬化させた製品の上からは、水やシンナーがほとんど入り込みません。約3年間、北海道内を走る高速道路作業車にてテストしたところ、2液型パテの下地は1年程度で錆びてしましましたが、弊社製品の下地は3年以上経過した現在も錆が発生していません。注意:足付けキワからは水等が入り込みやすいため、適切な処理を行ってください。

照射強度ってなに?

ちょっと難しいのですが、光源から出る光の束が単位面積当を何本通るかを表したもので、単位はW/m2です。
また、この数値が大きければ大きいほど照射強度が強い(早く硬化する)と表現されます。
この強度は、光源から被写体までの距離の2乗に反比例し、照射強度は低下します。
パテと照射機の距離が近ければ近いほど、強度があがり、早く硬化します。
(※注意:LED照射機のLED搭載間隔が広い場合、照射機を近づけすぎると照射ムラが起こりやすいので注意が必要です。)
なお、この強度は製品開発時には、とても重要な要素になってきます。
ユーザーにどれくらいの距離で、どれくらいの時間照射すればよいのかなどの基準を決める際や、物性に大きな影響を与える場合がございます。
一般的に硬化反応に必要値は、光の積算光量 [mJ/cm2]で表記されていることが多く、「光の強度」×「時間」で表されます。
(※注意:光の強度によって、反応の仕方が変わってきます。)
市販されている強度計や照度計は、紫外線や可視光などの特定の一波長(例えば、315nmのみ、365nmのみ、395nmのみ、など)しか計測できないものがほとんどで、確度はあまりよくありません。
『確度』については、世界共通の標準光源が紫外線領域には無いためで、各メーカーごとに値が異なります。
『精度』については、弊社で高額な計測機や安価な計測機など数種類を比較してみると、同一メーカーの旧タイプと新タイプで30%程度、メーカーが異なると2倍以上も値が異なるものもありましたが、どの計測機も何度計測しても安定した数値が計測され、出力を変えても計算値に近い値が出ることから、どの製品も『精度』は高く信頼できるものと思います。

参考動画:https://www.youtube.com/watch?v=i9KfhfrOqVE

照射時間、照射距離はどうすればよい?

照射機メーカーごとに照射強度やLED性能、LEDの搭載方法、使用方法などが異なるため、一概に言えません。「何秒で硬化する?」弊社製品をお使いいただいているのであればお答えできるのですが、他社製品を使用している中で、このご質問に回答するのは難しく、お客様にてテストを繰り返し行っていただくしかありません。

照射機はなにが良い?

基本的には、各材料メーカーが推奨するものを使用したほうが、硬化後の物性が安定します。
参考ページ:YOUTUBE(←ここをクリック)
★LED照射機の選定方法の参考としては・・・
 ・各材料にあった波長の種類[nm] ・消費電力[w]ではなく、光の強さ[mW/cm2]
 ・照射範囲内での均一性
 ・照射機の性能を出すための照射距離 [mm]
 ・使用方法など
★ランプ式については
 水銀ランプ、メタルハライドランプなどは、ほとんどの製品に使用できると思います。

保護具について教えてください

メーカー問わず、可視光であれ紫外線であれ、安全に作業頂くために下記の保護具を使用し、皮膚の保護・目の保護をし、安全に留意して作業を行ってください。
 ・ 保護面 / 保護メガネ
   参考:YF2000UV   UV(紫外線~ブルーライト青色光)190~500nmカット
   参考: NO.360S   500nm以下の可視光・紫外線をカットします。
 ・ 安全帽 ・ 保護手袋 ・ 防護服(長袖、長ズボン) 等
 ・ 各企業の現場環境に応じて、保護クリームや遮光保護具等