開発中のヘッドライトコーティングは、既存のコーティング剤を完全に除去したポリカーボネート基材に直接塗布するタイプです。これは、開発製品がポリカーボネートへの密着性を最大限に高める設計思想に基づいているためです。残存した古いハードコートは、新たなコーティングの剥離を引き起こす可能性があるため、完全な除去が必須となります。

研磨方法

サンドペーパーを用いて、ヘッドライト表面の黄ばみ、汚れ、傷、既存のハードコートを丁寧に除去します。研磨工程で黒ずんで見える箇所は、削り残しです。研磨は、以下の手順で番手を細かくしながら行います。

研磨手順

#360 → #600 → #800 → #1300 → #1500 → 水研ぎ#2000 → 水研ぎ#3000 → 【必要に応じて】水研ぎ#5000

注意事項

  • 各工程を飛ばすと、磨き傷が残ってしまい、完全に消すことができなくなります。(目消し)
  • 研磨中は、過度な摩擦熱によるヘッドライトの加熱を避けてください。熱による歪みは、マイクロクラックやソルベントクラックの発生原因となります。

ヘッドライトが透明になったら研磨は完了です。最後に、磨き傷が残っていないことを確認してください。

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それでは、純正のコーティング剤の除去方法をご覧ください!

ヘッドライトコーティング作業の動画をご覧ください。

開発中のコーティング剤は、スプレーガンを用いて塗布します。必要な膜厚は8~15μmです。自動車板金塗装の経験者数名に試塗していただいた結果、平均的な膜厚は10~15μm(硬化後測定)でした。

それでは、塗装編をご覧ください。