UV硬化パテ「Glanz neo」 - なぜ着色しないのか?

Glanz neoは、紫外線で硬化する画期的なパテです。自動車板金補修、建築のサッシや床補修、生産ラインでは鉄板のひずみ抜きや鋳物の肌調整など、様々な用途でその力を発揮します。硬化速度が速く、作業効率が格段にアップするのも魅力です。

Glanz neoは着色されていません。なぜでしょうか?

その理由は、Glanz neoの硬化メカニズムにあります。Glanz neoは、光に反応して硬化する特殊な樹脂でできています。この樹脂は、着色剤と混ぜるとパテの深部で硬化不良を起こしてしまうのです。

光硬化のメカニズム

光硬化製品は、特定の波長の光を吸収することで硬化が始まります。そのため、光がパテ内部までしっかりと透過することが重要です。

着色剤は光を吸収・反射する性質があるため、着色剤を混ぜたGlanz neoに光を照射しても、パテの深部まで光が届きません。その結果、硬化不良が起こり、十分な強度が得られなくなってしまいます。

実験結果

実際に、「Glanz neo」と「着色したGlanz neo」で硬化厚みを比較する実験を行った結果です。
照射機UXH-10GNDを使用し、以下の条件で硬化を行いました。

・ボタン: ①(可視光)・照射距離: 5cm・照射時間: 30秒

下写真のように、着色顔料が多いほど光が透過しにくくなるのは、前述の通り、着色顔料が光を吸収・反射してしまう性質があるためです。
Glanz neoのような光硬化パテは、光が深部まできっちり届かないと、基材面との密着が得られなくなります。
ご自身で着色顔料を投入する際は、必ず密着等の確認を行ってからご使用ください。
ご使用になる色によっても、硬化厚みが変化します。

デメリットがメリットに

2液型パテに慣れている人にとって、着色できないのはデメリットに感じるかもしれません。しかし、Glanz neoには着色に制限があるからこそ、他のパテにはない独自のメリットがあります。

それは、下地を確認しながらパテ研ぎができるということです。乳白色なGlanz neoを使用することで、下地の状態を常に確認しながら作業を進めることができます。これにより、複雑な3D形状でも、下地に合わせて正確に、そして楽に成形することができます。

Glanz neoは、あなたの創造力を刺激する最高の素材となるでしょう。ぜひ、Glanz neoを手に取り、あなただけの作品作りに挑戦してみてください。

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