弊社パテも含め、ほとんどのパテは硬化までの間に、体積が減ります。
(注意:一部、収縮しないものも存在はします。)
これは、硬化までの間に溶剤が抜けたり、分子同士が結合(架橋)することによっておきます。
では、自動車補修の中で、問題になっているヒケや歪みは、どのプロセスで発生しやすいのでしょう?
体積変化すること考えて、工程を考えて頂くとわかりやすいかもしれません。
2液型パテの作業工程
パテ塗布、しごき、整形
⇒ 乾燥【60℃ 10分~】
体積変化中
⇒ 研ぎ
⇒ サフ&乾燥&研ぎ
体積変化中
⇒ 塗装&乾燥
体積変化中
★⇒ パテが完全硬化(1週間~)
完全硬化しているので、この後のヒケがない
この後の体積変化がない
UVパテの作業工程
パテ塗布、しごき、整形
★⇒ パテが完全硬化(30秒)
硬化途中は体積変化
その後、完全硬化しているので、この後のヒケがない
この後の体積変化がない
⇒ 研ぎ
⇒ サフ&研ぎ
⇒ 塗装
★印の位置にご注目下さい。
①完全硬化した後にパテを研ぐのか、
②まだ完全に硬化していない状態でパテを研ぐのか
の違いになります。
2液型パテは、乾燥の時点ではまだ完全硬化していないため、硬化工程( ~2週間)の間にヒケや歪みが発生するおそれがありますが、各メーカー様の指示通りに乾燥することにより、乾燥後(パテ研ぎ後)から完全硬化までの間での収縮はほぼゼロに抑えることも可能です。
UV硬化パテは、紫外線を照射後に完全硬化するので、その後のヒケや歪みがありません。
だから、研磨後もきれいな仕上がりに!!