車の修理に用いられるパテは、ひび割れや剥がれが生じることがあります。
その原因の約8割は、下地が錆びてパテが浮き上がり、割れてしまうことです。
このような場合は、パテを剥がして新しいパテを充填する必要があります。
錆の原因について
パテが剥がれる原因となる錆は、スタッド溶接機での修正不足や、スタッド後の溶接根の焼きの処理をしていないなど、鈑金作業での下処理不足が原因であることが多いようです。
錆を放置すると、腐食が広がり、車体の強度が低下する可能性があります。
パテを剥がす際は、錆の状態も確認し、必要であれば錆落としを行いましょう。
スタッド溶接機とは
簡単に言うと、凹んだ箇所に溶接し、スライディングハンマー等を用いて引っ張り出す道具、また、ひずみを抜く作業でも使用します。
写真提供：株式会社ヒラネ
自動車用パテの剥がし方
パテの剥がし方には、主に以下の方法があります。
サンドペーパーを使う
#80程度サンドペーパーを使用しシングルサンダーで削る方法や#60ベルトサンダー（局部的に使用）などを使用削る方法があります。
熱を加える（お勧めできませんが・・・）
塗装表面をガスバーナー等で炙りパテを軟化させて剥がす方法もあります。
熱を加える方法は、鉄等の下地が焼けない程度に注意し、その後スクレーパーやヘラを使って剥がしますが、無理に剥がすと鉄板等に傷を付ける可能性や火災の危険性もあるため、十分な注意と経験が必要で、最終手段として他に方法がない場合にのみ行いましょう。
注意点
パテを剥がす際は、周囲の塗装面を傷つけないように注意しましょう。
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