光硬化パテが剥がれる・固まらない?UVパテの失敗例&失敗しづらい半透明なパテを紹介
光硬化パテは、光を照射することで硬化する便利な補修材です。しかし、使い方を誤ると剥がれたり、固まらなかったりするトラブルが発生することもあります。
この記事では、光硬化パテの失敗例と、その原因、そして失敗しづらいおすすめの乳白色・半透明パテを紹介します。

光硬化パテが剥がれる原因・キワが決まらない原因

主な原因は以下の点が挙げられます。
• 下地処理不足:
⇒ パテを塗布する面の汚れ、油分、水分、鉄粉などが残っていると、パテが密着せず剥がれやすくなります。
⇒ 塗装面などに塗布する場合は、ペーパーで研磨して足付けしておくことも重要です。
• パテのしごき付け不足:
⇒ パテをしごき付けするときに、足付け溝の中までパテが入っておらず、空気層がある場合、UV硬化製品の特性である「酸素阻害」により、硬化していない可能性があります。
• 照射不足:
⇒ LED照射機の照射時間が不足していたり、光がパテ深部に届いていないと、パテが完全に硬化せず、剥がれの原因になります。
⇒ 特に、厚塗りした場合は、内部まで光が届きにくいため、注意が必要です。
⇒ パテの種類やLED照射機の出力によって適切な照射時間は異なります。
• 硬化不良:
⇒ LED照射機の波長がパテに合っていない、またはLED照射機の強度(光の強さ)が不足していると、パテが硬化しないことがあります。
⇒ LED照射機をメーカーの指定距離で使用しておらず、強度(光の強さ)が不足している可能性があります。

光硬化パテが固まらない原因

主な原因としては、以下の点が考えられます。
• LED照射機の波長:  
使用しているLED照射機の波長が、パテに合っていない可能性があります。
• LED照射機の強度(光の強さ)不足:  
LED照射機の電池切れや、ライトの劣化により、出力不足になっている可能性があります。
• LED照射機の照射距離と照射時間(照射不足):  
光の強さは距離の二乗に反比例して弱くなります。また、パテを硬化させるために必要なエネルギー量(積算光量[mJ/cm2])が決まっており、一般的には下記の計算式から算出できます。
   ※ パテを硬化させるために必要なエネルギー量[mJ/cm2] = 光の強度・照度[mW/cm2] ×  照射時間[秒]

上記の式より、光の強度が弱いときは、照射時間を長くする必要があります。
逆に、光の強度が強いときは、照射時間は短くすみます。
• 着色剤の配合:  
着色顔料が含有している場合、透明なパテよりも光がとおりにくくなります。メーカーしての規定値以内でご使用ください。
• 厚塗り:  
一度に厚く塗りすぎると、LED照射機の光がパテの奥まで届かず、硬化不良を起こすことがあります。

失敗しづらい!おすすめの半透明な光硬化パテ

数ある光硬化パテの中でも、特に初心者の方におすすめなのが、半透明(乳白色)タイプの光硬化パテ「Glanz neo」です。
半透明(乳白色)タイプのパテは、盛り付け後も下地が透けて見えるため、「下地のラインや面を確認しながら、パテの成形が楽にできる」とご使用者には重宝されています。また、光がとおりやすいため、硬化不良や照射不足のリスクを減らすことができます。

「Glanz neo」は、コスト削減、高品質な仕上がり、そして優れた作業性を実現する次世代のパテです。 今ならGlanz neoのミニサイズを1週間お試しいただけますので、気になる方はぜひお問い合わせください。